どくたまの独り言 Part2

どくたまによる、どくたまのための、徒然なる独り言。

ミクロの手術

マイクロサージェリーっていう手術用の機械があります。
日本語的に漢字仮名交じりで書けば、手術用顕微鏡、っていうところでしょうか。
脳外科の手術では直径1mmの血管をつなぎ合わせる事もあって、そういうときにはこの血管つなぐのに12針くらいかけて縫い合わせるんだとか。とーぜんそんな細かい仕事は肉眼下で出来るわけも無く、手術用の顕微鏡がこういう場面で使われる次第。

前々から先生に
『あの顕微鏡をつかうのがどーゆー物なのか、練習させてください』
とお願いしていた顕微鏡実習を、今日することが出来ました。

最初はガーゼを縫う練習からスタート。
両手にピンセットを持って、吹けば飛ぶようなちっちゃな針をつまんで、縦横に編んであるガーゼの『糸』1本を縫う・・・
ガーゼで練習した後は大学地下の動物実験施設へ行って、ラットの血管で実際に縫ってみることに。

どっちも顕微鏡覗きながらやるんですけど、すご〜く難しいです。普通に縫うのとはエライ違いです。全然手が思うように動きません。感覚的に動かしている距離と、視覚的に動いている距離が顕微鏡見ながらだと全然違う・・・縫うだけでも一苦労であります。
先生は『慣れだよ〜慣れ』っていとも簡単そうにひょうひょい縫っていくんですけど・・・

言うは易く行うは難し・・・百聞は一見にしかず・・・
そんな言葉を地でいったような感じでありました。