どくたまの独り言 Part2

どくたまによる、どくたまのための、徒然なる独り言。

今月は雑用係

今日から1ヶ月間はまた新しい研修科。世間的に不足が叫ばれている科です。
保健所生活の後なので、このナマった体が“お医者さん”に戻れるのかどうか。それも問題なんですが、おいら今月の研修科ははっきり言ってキライです。学生時分から決して好き・得意じゃなかったですけど、ある事を契機に、
『絶対にこの科では義務以上の事はやらない』
と決心。

何があったかって言うと・・・

数ヶ月前、この科が、設立50年だか60年だかを記念した記念誌を製作して、院内に配布したんですね。
そこに、この科のとある医者が寄せた文章が問題。
かいつまんで書くと
『この研修医制度は有意義である。当科には2年目の研修医が派遣されて来るわけだが、彼らはソコソコの技術と知識を持ち合わせている。彼らは我々の仕事を軽減する、優秀な雑用係として申し分無い。この我々にとって有意義な制度の継続をぜひ願いたいものだ。』
っていう文章。

えぇ、そうですか。僕ら“医者”じゃなくて、“雑用係”ですか。

そもそもですねぇ。
1ヶ月くらい、その科で研修したって、その科の本物の医者に太刀打ち出来るような知識も技量もつきません。これは事実。だから、僕らだって、自分に出来る事をやって、その科・一緒に仕事する先生の助けになれば、という気持ちはあります。だから、必然的に雑用に近い仕事が多くなるのは事実です。

でもなぁ。
こういう所で公言するか?研修医の目にも触れるような場で。
しかも、医局の記念誌。この先生が文章を書いてから、実際に本になるまで、誰かの目に触れる機会は多々あったはず。なのに、こんな文章が掲載される・・・この神経が理解できない。
思うのは結構。僕らだって自覚してますから。
酒の席なんかで話題にするのも良いでしょう。冗談だって場の空気でわかりますから。

でも、活字にして、配るか???僕らの目にも触れるように。
やっぱり理解できん。

という訳で、1ヶ月間は雑用係として、勤務してやるからありがたく思え。
貴科のセンセイが御望みの通り、義務はしっかり果たしてやる。