どくたまの独り言 Part2

どくたまによる、どくたまのための、徒然なる独り言。

そろそろ見納め

今の病院での勤務も、あと1週間。
来月からは、新しい勤務先での、新しい勤務が始まります。

3年前。この病院への勤務を言い渡されたとき。気持ちは心底不安でした。
理由は一つ。一人ぼっちだったから。
研修医を終えて入局した医局で、先輩後輩ともども幾人もの先生と一緒に複数のDrで診療にあたる、という経験をず〜っとしていた自分。入局2年目の時に一人主治医と言う経験はありましたが、それでも病院には他に先輩がおり、いざという時には怒鳴り飛ばされながらも助けられたものです。
それが、一人主治医で、院内には自分と同じ科の医師は自分だけ。しかも、院内どころか周辺の病院にも援軍となる仲間(同じ診療科)の医師はおらず、県の半分を自分一人でカバーせねばならないという状況。
当時はまだ専門医も未取得だっただけに、本当に自分で大丈夫か?と、赴任するまでものすご〜く不安でいっぱいでした。

ですが、今は気持ちが真逆。この病院から離れるのが残念でなりません。理由は、一人だったけれど、一人では無かったから。
医師としては援軍の無い、独りぼっちの自分でしたが、それをわかって支えてくれる他科の先生、看護師さん。こんな自分でも頼って支えてくれる多くの人がいて、どうにか頑張っていける。そんな環境だという事に気が付けたからです。


3年間、楽しくもあっという間で。専門医試験にも合格することができ、曲がりなりにも一人で診療することの楽しさと怖さを学ぶことのできたこの病院。そして、富士の麓と言う、素晴らしい環境で過ごすことのできた経験・機会は、一生忘れられない思い出になると思います。

まだまだ医師としての道は、ず〜っと続く、先の見えない道ですが。
その道を進む自信を与えてくれた、この3年間。これからも大事にしたいと思います。


きっとこれからも、富士山を見るたびに、ココでの日々を思いだすと思います。ありがとう。