どくたまの独り言 Part2

どくたまによる、どくたまのための、徒然なる独り言。

ボイジャーのレコード

1977年に、NASAが打ち上げた、宇宙探査機のボイジャー1号と2号。
この探査機には、地球外生命体に向けたメッセージとして、世界各国の言語での挨拶や、動植物の鳴き声など、いわゆる『地球の音』を収めたレコード『ゴールデンレコード』が、搭載されていて、いつの日か、地球外生命体がこのレコードを聴いてくれたらいいな。。。という願いが込められている、という話は、結構前から知っていたんです。
で、
このレコードには、世界各国の音楽も収められていて、例えばペルーの音楽として『コンドルは飛んでいく』。ドイツの音楽として、『ブランデンブルク協奏曲』などが収録されているんですが。
日本の音楽として収録されている曲を知った時から、ず〜〜〜っと不思議に思っていたことがあったんです。

日本の曲として、ボイジャーのレコードに収録され、宇宙に向けて発信された曲。
尺八の曲で『鶴の巣籠り』という曲が収録されているんですが。。。
この曲、知ってます???

まぁ、日本の曲ですから、尺八を使うってあたりは、まだうなずけるんですが。
『鶴の巣篭り』って、そんな曲、あるの????ってくらい、一般的知名度は皆無のこの曲。
なんでこんな曲が、こんな大事なレコードに収められたのか。いったい誰が、どんな理由でこの曲を選んだのか。
ボイジャーのレコードの事を知ってから、コレが僕のなかで、ず〜〜〜っと不思議な事として引っかかっていたんです。

で、

つい先日。
TBSラジオの某番組(『荻上チキ・Session-22』2017年9月18日)で、宇宙探査機の特集が組まれていたので、この質問を送ってみました。

「どうしてボイジャーのレコードに、こんなマイナーな曲が選ばれたんですか?」

って。

そしたら。。。
その真実に、もう呆れるというか、脱力と言うか。。。

答えてくれたのが、国立天文台の副台長、渡部潤一さんという先生なので、嘘ではないと思うのですが。

ボイジャーのレコードの曲は、当時NASAに勤めていた世界各国の職員が、「自分の国の曲はコレで」というように、独断と偏見で選んだようですよ。なので、この日本の曲も、当時NASAに勤めていた日本の職員が、独断でこの曲に決めたそうです。』

と、驚愕の回答が。

こんな全人類的メッセージを、どこの誰かもしらないイチ職員が独断で決めていいのかよっ!!!!

もうね。マヂカよって。

今だったら、『なんでこんな曲にしたんだ!』って暴動でも起こるんじゃないかって言う、曲の決め方に、もうほんとトホホな気分でいっぱいです、はい。