どくたまの独り言 Part2

どくたまによる、どくたまのための、徒然なる独り言。

PEIT立会い

一般の人が『消化器』って聞いたら、普通は胃や腸を想像すると思うんですが、
一応肝臓や膵臓なんかも消化器のグループに入ってるんです。だそうです。っていうことになってます。
この辺は医大生にとっては『あたりまえじゃん』くらいの常識でも、
一般の方にしたら『ふ〜ん』くらいの話にはなるんじゃないかと思ってますが・・・いかが?

Drの都合で午前中ほぼ放置されていた事もあって、今日の実習は実質的におやつ時からのスタート。
まぁ放置って言っても、先生もサボっているわけじゃなくて学生の相手してる暇がないって言うのが正しいところなんでしょうが、一人ぽつんとナースステーションに置き去りにされる身としてはツライ。
なので、ようやくやってきた先生に『なにか患者さんの処置に行ったりしませんか?』と聞く。
『そぅねぇ・・・これからPEITに行くけれど・・・行く?』
このいくらなんでも一日ヒトトコロにこもりっきりなのは避けたいところ。
『行く行くぅ』とはさすがに言わないものの、速攻でPEITに立ち会うことを即決。

PEITって言うのは肝臓癌の治療法の一つで、癌の部位にエタノールを注入して癌細胞を焼き殺そうというモノです。
超音波で癌の部位を確認しながら針を刺していくんですが・・・
麻酔をしているとはいえ、やはり患者さんの痛そうな顔を見るのはツライ。
しかも、先生たちは針の位置を確認するためモニターに視線釘付けですもん。いいのかなぁ。
にしても、いったい何所に針が刺さっているのか、オイラにはさっぱり画面見ててもわかんなかったっす。

『ほら、エタノール入れて!』
『先生、シリンジが硬いんです・・・』
『あ、そうそう、これはしっかり押さないと入らないよ』
っていう先生と助手さんのやり取り見てて、
『ほだほだ、よく考えたら肝臓は実質臓器だから、そう簡単にエタノールは入っていかんよなぁ・・・』と思うあたり、やっぱり机上で学ぶのと現物を見るのと違うなぁって思ったもんです。

清潔不潔にこだわる割には結構いい加減だなぁって思ったり、
(先生、プローブは不潔なんじゃないですか?)
ちょっとした事でもダブルチェックかけてたり、
『おいおい』と『へぇ〜』が何回も交錯してましたわさ。