どくたまの独り言 Part2

どくたまによる、どくたまのための、徒然なる独り言。

問診って大事だ

今日は僕にとってあれこれと事件がありまして・・・
事件っていうよりも『すげぇな』とか『怖いな』っていう物事だったんですけど・・・
ちょっと個人的過ぎて書けないのが非常に残念・・・

先週は初診の外来ばっか見てたんですが、今日は再診の外来を見てました。
再診なので、前回受診時のいろんな検査結果がDrの手元にあるんですわ。
書けそうな『事件』は、そんな患者さんとの問診の1コマでした。

『なんだよこれぇ、造影して無いじゃん』
事の発端はこれでした。
何でも腫瘍の再発がないか定期的に来院して診ている患者さんのCTだったんですが、先生、造影剤を使ったCTを撮るように指示を出したところ、事前の検査だか問診だかでアレルギーが見つかって、造影しないCTの撮影になった事。

『造影しなくてもわからない事はないけど、非常に見難くなるから・・・う〜ん、見た感じ、無さそうだね〜』

ってトコロまで教えてもらって、患者さんを呼び込んで診察です。

先生『どうですか?最近は変わりありませんか?』
患者さん『そうですねぇ・・・』

と、あれこれやり取りを続けて、前回の検査の結果を話す先生。
先生『造影CTが取れなかったので、ちょっと見づらいですけど・・・よさそうですよ』
患者『造影できたほうがいいんですか?しない写真でもわかるんですか??』
先生『腫瘍には血管がたくさん集まっているから、造影剤が使えるとパッとわかりやすくなるんですよ。造影しなくてもわからない事はないですが、ちょっと見にくくはなりますね〜』
患者『そうですか〜』

と、ココまではよかったんです。

次回の来院日も決まって、診察終える直前、
先生『他に何か気がかりな事はありますか?』
患者『そういえば、最近ココに米粒みたいなものがあるんですけど・・・』

どれどれ・・・と、触診する先生。
触診するや否や・・・顔色が変わるとはこの事です。
もう一人の先生を呼んで、触診&画像の再検討。
造影してないのでハッキリとはいえないものの、すっげぇちっちゃな影・・・みたいなもの・・・が・・・
ただ、以前のものと比べてみると・・・怪しい・・・怪しすぎる・・・
患者さんの一言で、のんびりモードから緊急モードに変わった感じです。

下手な画像よりも目の前の患者さんの一言・・・
すっごく実感した今日でした。