どくたまの独り言 Part2

どくたまによる、どくたまのための、徒然なる独り言。

麻酔科

医師免許を持ってれば『医師』と名乗って、内科だろうが皮膚科だろうが何科を名乗っても全く問題なし。
た・だ・し
麻酔科だけは名乗れないんです。
コレだけはきちんと試験受けて合格しないと駄目。
ひらたく考えてみても、切った張ったしているのに痛くも痒くも無いなんていうウルトラ不自然な状態にしているんだから、そーゆー風に厳しくしているのは当然のようにも思います。

さて、

今日の手術中、ちょっとしたトラブルがありました。
手術には麻酔が不可欠なので必ず麻酔科の先生が付きっ切りで、患者さんの状況を監視してるんですね。
手術も中盤にさしかかった頃、
『先生、麻酔の具合が変です。手術、いったん止めてください』
と、麻酔科の先生が叫ぶ。

難しいことはわかりませんが、麻酔器という機械が表示する数値と、実際に先生が麻酔を押し出す手ごたえとが一致しない・・・変だ!
っていうことらしいです。
(つまり、車に乗ってて、スピードメーターは時速100km示してるのに、運転席からの風景はどう考えても時速20kmくらいだろ、っていうような感じらしいです)

と同時に全麻酔科の先生が非常召集。
あっつう間に麻酔科の先生大集合で、麻酔器や麻酔路の点検を始める一方
患者さんの呼吸と麻酔を手動で確保。
早業とはこのことか・・・と思うくらいほんとにあっつう間の出来事でした。
微細な異変にスパッと気づく麻酔科の先生、スゴイ!

また一方では、
『こういうトラブルはきちんと記録しないと術後に何か起こったときに確実に負けるから、漏らさず記録するように』
と、執刀してる先生が指示を出す。
麻酔のことはプロに任せて自分が出来ることを確実にする、まさに餅は餅屋。
『う〜〜ん、さすがチームだ』
感服して見てました。

おかげで患者さんにはひとまず何事も無く無事復旧。
何にもあわてない、こんな先生目指したいものです。