どくたまの独り言 Part2

どくたまによる、どくたまのための、徒然なる独り言。

ネジの締めすぎに御注意

整形外科が相手にしているのは、基本的に骨と関節です。
どっちも血行に富む・・・とはお世辞にもいえない部位なので、先生達も感染にはすっごく気を使ってます。
血行に乏しい・・・って事は、感染を起こしても白血球が駆けつけづらく、同様に抗生物質を使っても目的の部位に薬が届きにくい・・・からなんです。

清潔・不潔に気をつけて感染の予防をする、というのはどの科の手術でも基本的にやってることではありますが、上記の分だけ整形外科は特に神経質。手術前の手洗いもより念入りに・・・手袋も2重に・・・
そして、一番特徴的なのが通称『宇宙服』と言われる術衣。

何が宇宙服かといいますと・・・潜水士が被るようなヘルメットを装着するんです。
患者さんの上にある部分は完全に覆ってしまえ・・・というところからこういう服になったようですが、
何といってもこの宇宙服は・・・暑苦しい!!!

一応、このヘルメットの中で窒息しないよう・・・多少は風通しがあるように、ヘルメットの中に扇風機が付いてはいるんです。
この扇風機、頭に巻き付けてネジで留める形なんですが、たま〜にバッテリーが切れたりすると・・・ヘルメット内は地獄の暑苦しさ。
また、ついうっかり、ちょっとでもキツくネジを締めようものなら、手術中に徐々に頭を締め付ける痛みが襲ってきます。

そう、長々とココまで書いてきた今日の前フリですが、
今日の手術中、手術はじまって1時間ほど過ぎた頃です。
りとはふ君を、このネジの締めすぎによる激しい頭痛が襲ってきました。
手洗いして清潔な状態にいるので、自分でネジを緩めるわけにもいかず・・・
かといって、『すいません、ネジを緩めてもらえますか?』
なんて手術中に言い出すわけにもいかず・・・

もうじっと我慢の子であった・・・とばかりに耐える・・・耐える。

痛みは次第に増強してきます。アタマが脈打ってるのがわかります。
が、予定どおりに手術進んでも、終了まではあと2時間強・・・
『耐えられるかな・・・?』

耐えました・・・なんとかかんとか・・・

もう手術終わって先生の『手、おろしていいよ(=服脱いでいいよ)』
の言葉がどんなに嬉しかったことか。