どくたまの独り言 Part2

どくたまによる、どくたまのための、徒然なる独り言。

時間の違い

手術のときに気をつけること・・・
先生によってその答えは違うかもしれませんが、今まで回った科の先生の話を総合すると、不用意な操作による臓器の損傷に一番注意しなくてはならない。そういう答えになりそうです。
今日はコレを実感した日でした。

もう何度となく手術見ましたけど、思い返してみると同じ手術を見た、っていう経験は皆無なんですね。例えば消化器外科の時を思い出すと胃癌に食道癌に大腸癌に・・・って言う風に、その時ごとに違う疾患で、当然の如く術式(手術のやりかた)も違うものだったんです。
が、
ここ産婦人科は幸か不幸かやってる手術がほとんど一緒の上に手術の件数がやったらめったら多い。今週一週間で帝王切開も、子宮全摘+付属器切除も3件ずつ見ましたもん。これだけ同じの見てると手順なんかがおぼろげながらにわかってきて面白いです。

昨日、今日と子宮全摘+付属器切除術があったんですが、手術時間が全然違ったんですよ。
昨日は所要時間2時間半。手術終わったのが21時近く。
なものだから、今日もこの手術が始まったときに『うへ〜、今日も帰りは20時近くなるなぁ・・・』
と思っていたところ、1時間半もかからずに手術終了しちまいました。

大きな原因は・・・患者さんの状態。
昨日の患者さんは癒着が激しい患者さんで、癒着剥離中の出血におっそろしく気を使って行った手術。
コレに対し今日の患者さんは・・・気を使わなかったわけじゃないでしょうけど、素人目に僕が見ても、『あ、昨日の人よりキレイ』と思える状態。

こんなに時間が違うんだぁ・・・
コレはコレでいい体験ですわ。