どくたまの独り言 Part2

どくたまによる、どくたまのための、徒然なる独り言。

ローズマリーミュージック

当直だったので1日遅れで更新です。

F病院の産婦人科の教授は今年で退官(定年退職のこと)。
教授が退官するときにはたいてい『最終講義』っていう最後の授業が行われるんですが、今日はその予演会に付き合わされることに。ま、もともと今日は当直の日で、帰れませんから・・・ど〜ぞごゆっくり。

こうした講演、パワーポイント全盛の時代ですが教授が用意したのはスライド。かつ、そのスライド投影機もスイッチ一つでカチャカチャと入れ替わっていく全自動式のものではなく、手差しで交換していく全手動式のもの。
外見も、年期を感じさせる一品となっております。

内容は・・・
新生児の遺伝性疾患に関してのもの。
以前、この最終合議前半部分の予演をやったそうで、きょうは後半部分に関しての予演。内容やテンポ運び、時間など確認しながら進んでいきましたけど・・・途中からは眠くて眠くて・・・
狭いカンファレンスルームに20人近く入って、熱気ムンムンの中、かつ手術終わって疲労蓄積の最中でしたからね〜。
横観たら先生達も半分くらいコックリコックリしてたので、安心して休ませていただきましたが。

最後に教授が
『せっかく付き合ってくれたからオマケを』
と、ローズマリーミュージックっていう雑談スライドを提示してくれました。
なんでもイギリスのローズマリーおばさんっていう人にショパンモーツァルトの霊魂が憑依して、死後の世界から新曲をこのおばさんに書かせた・・・だからローズマリーミュージックって言うみたいですけど・・
レコードが出ているそうで、その音楽自体も聞かせてくれました。
ショパンが死後作った曲、というのをレコードからカセットテープに録音したものを持ってきて聞かせてくれました。
教授曰く
『楽譜は確かにショパンっぽいけれど、パンチが効いてないよね〜』
だそうです。
なんでもイギリスという国はゴーストライターが盛んな国らしいので、この曲自身もそうしたゴーストライターの手によるものかもしれませんが、少なくともパンチが効いてないのは、
『教授、そのカセットデッキ、電池を新しいものにしたほうがいいですよ。ものすごく音質が不安定ですから・・・』
と、皆が言いたかったのは間違いないかと思われます。