どくたまの独り言 Part2

どくたまによる、どくたまのための、徒然なる独り言。

DNR

正式な用語なのかどうかは分かりませんが、たまに『この患者さんはDNR』っていう人がいます。
DNR・・・

Do Not Rescueの略らしいです。
意味はそのまま・・・助けない。
様態が急変しても救命の為にあれやこれや処置しないでそのままにしておく・・・
そーゆー患者さんに対して先生達がこの言葉よく使ってます。

今、救命の病棟にこういう方が一人いて
『我が家は一家揃って@@の会に所属してますので、今後一切の救命措置は結構です』
と、家族の方が患者さんのも含めて一家全員の会員証のようなものを持ってきました。
こういう患者さんに出くわすのは僕初めてです。

今日も病棟を出て帰る前に状態を見てきましたけど、けっして安定した状態じゃないです。
もしかしたら、明日病院に行ったら旅立ったあとかもしれません。

本人の意思も家族の意思もはっきりしているものの、あれやこれや手を尽くすところで何にもしない、ただ見守っているだけ・・・っていうのは歯がゆいような気まずいような。

急変しても何もしなくていい、っていうのは一見楽に思えたりもしましたけど、いつもなら何かするところで何もしない・出来ない・見てるだけ、っていうのは難か嫌なもんですね。

明日は会えるかな。