どくたまの独り言 Part2

どくたまによる、どくたまのための、徒然なる独り言。

インフルエンザ

インフルエンザ、冬のこの時期の風物詩(?)的な病気ですけど、外来を見ていると、そろそろ患者さんがチラホラと増えてきた印象。みなさん、気をつけましょうね〜。

昔だったら暖かくして、水分を充分に補給して、じっと治るのを待つ・・・だけでしたけど、迅速診断できるキットも普及して、発症して48時間以内に服用すれば効果の高いタミフルもある現在は、じゃスッと治るのか、
というと、やっぱり治るのには時間がかかります。

もちろん個人差はありますけど、タミフルを飲まない時に5日で治るとしたら、タミフルを飲むと3日くらいで治る。効果としたらこんなもんです。マスコミで『タミフル=特効薬』ってイメージが先行しているせいか、患者さんと話をしてると随分誤解が広まってるんだなぁ・・・と感じる最近です。

だから、

『さっき病院でインフルエンザって言われて、薬飲んだんですけど、熱が下がらないんです』

ってのは当たり前です。
インフルエンザに限らず、病気ってのは治るのに時間がかかるもの。暖かくして、消化の好いモノ食べて、水分と栄養の補給をしっかりしてよくなるのを待ちましょう。

でも、上の例の場合、医者のほうにも問題が無い訳じゃない。
『このあとまだ熱は続くよ、治るのには時間がかかるよ』みたいに、今後の病状をチラッとでも言っていたら、この患者さんまた病院に来ること無かったわけですから。医療資源の無駄予防になったはず。

だから、

みなさん、ぜひとも病院にかかった時に、医者から今後の話が出なかったら
『どれくらいで治りますか?』
『このあとどーなるんでしょーか?』
的な事を聞いてみてください。
自分のカラダの事、知っといて損ないですから、はい。