当直明け。
『今日も元気に喰い歩くか!』
と、某戸越銀座商店街をテクテクとお散歩中。
後ろから、何やら異様な音源が接近してきました。
最初はなんだかわかんなかったんですが、近づくにつれて、徐々に音がはっきりしてきました。
“ジャンジャ〜ン♪ジャジャ〜ン♪ジャンジャン♪ジャジャジャジャジャンジャンジャ〜ン♪”
はい、ド演歌です。
誰の、なんて歌かはわかりませんが、曲調と言い、コブシの具合と言い、明らかにどう聴いてもド演歌。
『演歌をこれだけ大音量で響かせる車なんて、珍しいなぁ』
って思って振り向いたんですが、こっちに近づいてくる車なんて1台も無いんですね。
でも、だんだん音が大きくなるから、確実に演歌の音源はこっちに接近中。
『あれぇ?じゃ、この音はドコから出てるの?』
30秒ほど後に、この謎は簡単に解けました。
妙齢男性の乗った、ママチャリのカゴに、いわゆるラジカセが積まれていて、このド演歌はこのラジカセから大音量で発せられていました。
この自転車が、まぁ実にゆっくりと走っていてですねぇ。
僕の全速力の“徒歩”と同じくらいのチンタラさっぷりな走行。
なので、僕以外の歩行者も、この演歌を発する自転車に気が付いて、驚くやらあきれるやら、みな一様にこの自転車に大注目。
当の、この自転車に乗ったオジサマま、そんな目線を気にすることなく、悠々とゴキゲンに自転車を走らせて去って行きました。
自転車のステレオだから・・・
さしずめ“チャリステ”とでも言えばいいんでしょうかねぇ。
珍しくも、なんとな〜く気の抜ける、日曜日の昼下がりのヒトコマでした。