どくたまの独り言 Part2

どくたまによる、どくたまのための、徒然なる独り言。

女優さん・・・

『のどが痛くて咳が出る』

と来た患者さん。住所を見ると・・・はるか遠方。
付添いは・・・父親か?ってくらい歳の離れたオジサン。

遠隔地の診療の場合、当然滞在期間は尋ねるので、


『今日は旅行ですか?』


と聞くと・・・この付添いのオジサンが


『この娘、映像の仕事で、東京に来てもらってて、いま仕事中なんだけど・・・』


と、横槍をはさむように答えてくる。ど〜も親子って感じがしない・・・
まだまだ下っ端な僕でも、患者さん診て、な〜んかピンとくるくらいの経験は持ち合わせてますからね。
普通、赤の他人を同席させて診察する事は無いので、彼女に確認すると・・・なぜかOK。
若い女性だったら、赤の他人で、しかも男性が同席するのをOKする事はまず無い。


これは匂いますよ〜。


案の定、途中で事務の方が教えてくれました。
『あの社長のところは、AVの撮影会社ですから・・・先生、その辺も念頭に置いて診察してください』って。


なるほど・・・そーゆーことか。
とすると、お喉がまっかっかなのも・・・聴取した経過も・・・合点がいくゾ。


ん〜。
これだから、救急病院の当直は、メンドクサイけど面白いんだよなぁ。