どくたまの独り言 Part2

どくたまによる、どくたまのための、徒然なる独り言。

冬の愛宕神社へ

今回の京都旅行、最大の目的の一つが、愛宕神社へのお参り。

全国の“愛宕さん”の総本山である愛宕神社は、是非一度行きたい神社でもあったし・・・
落語好きとしても、“愛宕山”のモチーフになった地は、是非とも行ってみたかったし・・・

前々から1度は行きたかった所でした。


ですが・・・ここ、すっごく行きにくいんですよ。


愛宕神社は、標高924mの愛宕山山頂にあって・・・
片道2時間強の山道を、えっちらおっちら自力で歩いて行く以外、方法が無いんです。
麓にこんな看板もあるくらい。


せっかくの京都旅行。
いくら行きたい場所でも、ココ行くくらいなら、他のトコに行きたいな・・・って思ってしまって、今までず〜っと後回しにしていたのがココでした。
ですが、そろそろ行っておきたいな、って気持ちが大きくなって・・・真冬ですが、参詣登山と相成った次第。


愛宕神社に行ったのは、2012年1月8日。
京都駅からバスで表参道の入り口・清滝へ。
バス停からちょっと歩くと、すぐに登山道の入り口です。


真冬にこんなことするの、僕くらいだろう、って思ってましたけど、意外にお参りする人多いんですね。
皆、ゴアの雨具を着込んで・・・ほとんどの人が登山靴履いています。
僕は旅行の一環で来ていたので、ゴアの雨具は着ていましたが、靴は普通のスニーカー。
この時には、まだコレが痛い目を見る結果になるとは思わず・・・


麓からの登山道には、こんな看板やお地蔵さんが頻繁にあります。
“今、この辺だよ”
っていう道しるべ的な存在。
初めての登山でも、おおよその場所・道のりがわかるので、これは非常にありがたい・・・



7合目の休憩所が、丁度“かわらけ投げ”で知られる地点。
さすがにここまで来ると、京都市街を一望できて良い眺めです。
と同時に・いよいよ冬の愛宕山の本領発揮。
ココから先が大変だった・・・


はい。
7合目から先は、完全な雪山でした。
そして・・・他の方は、気付けば皆さんアイゼンを装着。
うへ〜〜〜、こんな道だってわかってたら、部室からアイゼン持って来たんだけどなぁ・・・


後悔しても、無いモノは仕方ないので、1歩1歩ゆっくりと歩行を開始。
アイスバーン新雪が入り混じるような道でしたけど、スニーカーでも歩けない事は無い。
ま、北岳の登山で、雪渓歩きをしてますからね。注意して・・・注意して・・・


寒さは厳しかったですけど、空気はひんやり心地いいし、プチ冬山の体験してるみたいで、ナカナカに楽しい登山でした。
ほぼコースタイム通り、2時間ちょいで神社に到着。
神社の境内は、ほんと山頂っていう雰囲気でしたね〜。


お参りの方々、みな昼食休憩中。
EPIガス持って来て、お湯沸かしたり、鍋焼きうどん作ったり・・・確かに、こんなお手軽に雪山を楽しめるって、良いですね〜。
僕も持参したパンでお昼にしましたが、
『余ってますからどうぞ』
って、どこぞやのオバチャンがくれたシジミのみそ汁が、温かくて嬉しかったですね〜。


せっかくなので、三角点くらい行きたいな・・・と、愛宕山の三角点を探しにウロチョロと。
『あぁ、あっちにあるよ』
と、お参りの方々に教えてもらって三角点を探すんですが・・・
新雪に埋もれて、全然見つからず。あっちこっちラッセルして、
『ん?コレかな?』
って、盛りあがってるところを掘り返したりしましたが、出てくるのは切り株や捨てられたバッテリーばかり・・・
三角点は見つからず。

つう訳で、“多分、この辺は三角点”って所で記念写真をば。


もちろん、この後の下山は、登山以上におっかなびっくりだったのは言うまでもありません。
あまりにつらかったので、表参道から水尾の登山口へ逃げましたけど、しっかり靴ずれが完成。
いや〜、今回は目論見が甘かったであります。


でも、なかなかに楽しいとこだってのは、よくわかりました。
こんどはちゃんと登山靴で・・・もう1度行きたいですね〜。