どくたまの独り言 Part2

どくたまによる、どくたまのための、徒然なる独り言。

メルルーサ

自分が小学生の頃なので。もう30年40年ほど前の話。

給食の献立表を見ていて、

メルルーサのフライ』

という、聞きなれないメニューを発見したのが、そもそものきっかけでした。

 

何だ?メルルーサって???

 

数日後。

件のフライが出る給食の日。

 

出てきたのは、白身魚のフライでした。

衣に青のりがまぶしてある、白身魚のフライ。

このときに、

メルルーサとは、どうも魚らしい。

白身のお魚

・美味しい

という知識を得たわけですが。

 

当時はここまで。

あの頃はネットとか無かったですから。

自分にとって、メルルーサが魚らしい、という所までわかれば、知識としては十分だったわけです。

 

ちなみに、メルルーサ

何種類かいるみたいですが。こんなお魚。

写真は、市場魚貝類図鑑から引用しているので、右下にCのマークが入ってます。

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メルルーサニュージーランドヘイク)

で。

ず~っとこのメルルーサの事。忘れてたんですが。

記憶に復活したのは、大学生の時。

寮の食堂で『深海魚を喰わせている、けしからん』とかいう話が、学生の間で飛び交うようになり。その時に耳にしたのが、まさにメルルーサそのものでした。

 

そもそも、小学校の給食の頃から食ってるし。

美味しいし。

何が悪いの?

 

と、僕は思ったんですが。

『深海魚なんか食わせやがって。食費を浮かせて抜いてるに違いない』

とかいうのが、トンデモ野郎どもの言い分でしたが。

 

このころになると、ネット環境が整ってきたので。

この時に、代用魚、開発魚というものの存在を初めて知りました。

 

ざっくりいうと。

・養殖もおこなわれているが、魚は基本的に海から採ってくるしかない。

・現在の魚種が、この先安定して採れるかどうかはわからない。

・今のうちから、その代わりになる魚を探して、国民に馴染んでもらおう。

という所から、それまで利用されていなかった魚や、漁業を行っていなかった海域で採れる魚の資源化をにらんだ歴史が、日本にはあるんですね。

無論、その裏には、200カイリ経済水域の問題とか。乱獲とか。いろいろ理由はあるみたいですが。

 

そういう経緯で、食卓に上るようになった魚の一つが、このメルルーサ

タラに似ているという点で、利用の進んだ代用魚・開発魚というくくりになるお魚で。だいぶ以前から、お惣菜の白身魚フライなど、安価な魚として利用されていたようですが。将来も日本人が安心して魚を喰えるようにという、先人の願い、先見の明から、利用が進んでいたお魚の代表格。

 

だから実際に美味しい。

そんなのをとっ捕まえて、やれ深海魚だの食費を抜くだの言う連中、馬鹿なんじゃないの?

と、改めて調べてみて感じて。

旨いなぁと、メルルーサをくっていた自分がいます。

 

先日、ちょっとこの話題に改めて触れる事が有ったので。

せっかくなので日記にしてみました。

お魚万歳。

ありがとう。