どくたまの独り言 Part2

どくたまによる、どくたまのための、徒然なる独り言。

花に水をあげる。 犬に餌をあげる

昔からず~っと違和感を感じているのが、この『花に水をあげる』『犬に餌をあげる』問題。

言葉にうるさい人々は、わざわざ「あげる」と、謙譲の意を示す必要が無い。花や犬に人間がへりくだる必要はない。「あげる」は誤用。「やる」で十分だ、と言うんですよね。

でも、なぜ人間が、犬や花にへりくだってはいけないんでしょう?

僕はかねがねそう思うわけで。

 

そもそも、こういう言葉を使う場合。

その前提として、自分が育てている植物とか、大事なペットとか。そういうものに対して『水をあげる』『餌をあげる』と使うと思うんですが。

そしてこういう時。こういう言葉を発する前提として、花や犬を擬人化して、自分と同等の大切なもの、そういう愛しい存在だと考えているからこそ、あえてへりくだって『あげる』と言うのだと、僕はず~~~っと思っていたんですが。

 

平成19年(2007年)に文化庁が示した「敬語の指針」なるものに、こんな記載がありました。

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文化庁 敬語の指針 より

 

これを読んで、自分の考えが間違っていないんだって、強く実感しましたね。

自己表現として、言葉遣いを選ぶんだ、という見解。

 

お上が、文化庁が。もう12年も前にこういう指針を出しているとしたら。
花に水をあげたって。犬に餌をあげたって。

それは全然間違いではないと、僕は思うんですけどねぇ。