どくたまの独り言 Part2

どくたまによる、どくたまのための、徒然なる独り言。

ジョージ川口先生

その昔、一時期ドラムを習っていた事がありました。
和太鼓が盛んな地域で育ったので、幼稚園の頃から和太鼓は習っていたんですが、この太鼓のお師匠さんが和太鼓とドラムのセッション(共演、ってことです、簡単に言えば)をする機会がありました。
この縁で和太鼓道場を利用してドラムの道場も開く事になって、このドラムの受講者を募集してたんです。
で、
当時、まだ幼稚園児だった僕に、お師匠さんから『子供でも出来るよ、ドラムやってみない?』っていう話があって、ドラムを習う事になった次第。

このドラムの先生だったのがジョージ川口先生でした。
一般の人は知らないかもしれませんが、日本のジャズドラムの草分け、開祖と言ってもいいくらいのエライお方なんです。ま、こんな事当時は知らなかったんですけどね。習わなくなってから、『えぇ〜、あの先生はそんなにスゴイ人だったんだぁ』って、分かったんです。

なんで今日はこんな話か・・っていうと、今朝、新聞ひらくと、このジョージ川口先生がお亡くなりになった・・・という記事が目に留まったからなんです。
正直、『えっ』っていうのがまず思った感想です。
夏に一度お会いしていたので、あの時にはとてもお元気に見えていたのに・・・どうして?っていう思いです。

実際、(今でもそうなんですけど)和太鼓の方が好きで、当時もドラムはそんなに真剣にやっていたわけでもなかったんです。
が、ジョージ先生は結構気にかけていて下さって、ドラム習わなくなった後でも
『昔ねぇ・・・こういう子供もドラム習っていてね・・・』
と、覚えていてくださったのを聞いたときには嬉しいやら恥ずかしいやら。

とにかく、そんなご恩ある方が亡くなった記事を見てしまったものですから、なんだかとても寂しいです。
自分の年齢考えれば、今までお世話になった方が亡くなっていくのは必然ですし、これから医師になればもっと毎日『死』と向き合わなければならないのはわかっているんですが。
しっかりしなくちゃ。

謹んでジョージ川口先生のご冥福をお祈りします。
先生、色々と教えてくださりありがとうございました。