どくたまの独り言 Part2

どくたまによる、どくたまのための、徒然なる独り言。

習うより・・・

今後の事を考慮して、とある“処置”をしよう、って事で、今回入院されている呼吸状態のあんまり良くない受け持ち患者さんがいるんです。この処置、ほんとだったら病棟の検査室でもできるような物なんですが、状態が状態だけにナニか事が起こったら大変!と、この“処置”を手術室でやろうって事に。手術室だったら麻酔科もいるし、機材の面でも緊急対応には万全。

患者さんにも、家族にもこの辺をしっかり説明して、
『先生たち、臆病に思えるくらい慎重ですね』
と言われるくらいの準備を計画。

ただ・・・

ウチの科、先生達みんな内科ですからね。
『でも、どうやったら手術室使えるの?』
って質問が。

こーゆー時、研修医って言うのは便利ですね〜。
外科研修の時に手術伝票も書いて出してるし、麻酔科研修もしてるから麻酔科の先生とも顔見知り。
『じゃ、僕そのへんやっときますから』
と、この辺の事を一手に引き受けて、無事手術室を使えるようになった・・・

っていうこの“処置”、今日実際に行われたんですけど、結果的にやっぱりこの判断は正解。

処置中はなんとかかんとか落ち着いていたものの、病棟に戻ってきてから急変。病棟で挿管することに。久々でしたけど、問題なくできたのは、やっぱあれだけ麻酔科で嫌んなるほど毎日毎日やってたせいでしょうね。まさに習うより慣れろ。
去年、同じように病棟で急変騒ぎがあった時には、まだ研修の初っ端だったこともあって、遠巻きにウロチョロとしかできませんでしたけど、やっぱこの1年間、“それなりに”成長できたのかなぁ・・・おいら。

でも明日でこの科の研修も終わる・・・っていう時。
この患者さんを引き継がなきゃいけない・・・退院まで診れない・・・
ってのが残念です。