薬品棚の整理中に、すご〜く昔の麻酔薬が発掘されました。
こんなのです。
社名を頼りに検索すると、少なくとも30年くらい前の製品。
よく見ると、缶もサビはじめています。
麻酔用エーテル・・・って事は、当然何かの麻酔に使う訳で。
『ボクがまだ外科医してた頃は、エーテルで麻酔してたよ。使った事ありますね。』
と、例によって某上司が懐かしそうにのたまわっています。
が・・・
今となっては、誰も使っていないこのお薬。
さすがに廃棄処分しましょう・・・という事になったものの・・・どう処分すりゃいいの?これ。
そもそも・・・この缶、どうやって開ければいいのだ???
下手に扱って、ドカンと爆発とかしたら嫌だし・・・
某上司『りとはふ君は医者なんだし、この開け方とか知ってるでしょ?』
ぼく『いや〜、こんなの見たことないですし・・・知らないです』
某上司『なんで知らないんですか!』
あ〜、また始まった・・・この不毛なやり取りが。
だったら、エーテル麻酔をしてたっていうアナタは、なぜ知らないんだよ!
某上司『麻酔薬だから、麻酔科に聞きましょう。同級生とかいませんか?』
ぼく『いますけど、いま、エーテルの麻酔ってたしかやってませんでしたよ、うちの病院。』
ってな不毛な議論の結果、当たり前ながら、メーカーに聞くのが一番確実という事になり、メーカー探しが開始。
ラベルに書かれた『三楽オーシャン』なる会社・・・
ネットで調べると・・・へぇ、今のメルシャン!
ワインと・・・エーテル・・・
う〜ん、なんか似てるようで似てないような・・・
メルシャンの方『え〜っと・・・当社としても、当時の事を知る人がいるかどうか・・・』
という事で、ただいま回答連絡待ち。
そーだよなぁ・・・30年近く前だもんなぁ。
整理整頓が出来てないのは・・・その頃からなのか、と、納得した出来事でした。