参議院選挙も近いので。
いろんな政党、候補者が、まぁ綺麗事ばかり叫んでいますが。
その中でも、一番腹立たしいのが、
『高所得者の負担を強化してウンヌン・・・』
というような政策を、平気で言う連中。
ただでさえ、現状、高所得者はアホみたいに暴利をふんだくられているのに。
さらにふんだくろうという、その魂胆。アホか。
実際、高所得者がどのくらい、税金をふんだくられているのか。
言い換えれば、高所得でない人は、どのくらい税金を負担せずにいるのか。
財務省がしっかりデータを出している。
財務省財務総合政策研究所「フィナンシャル・レビュー」平成26年第2号(通巻第118号)2014年3月発行の、 『日本の所得税負担の実態』 という誰でも見られるデータだけど。
2018年の税制改正大綱で。政府は年収が850万円を超える者を「高所得者」とみなすようになっているので。このレビューにおける一応のライン引きを、この年収850万円程度の所で設定して計算してみたら。
いかに高所得者が、それ以外の人より暴利を貪られているのか(裏を返せば、高所得者でない人が、いかに税負担をしていないか)、数字で見て、唖然とした。
こんななのに、さらに高所得者に負担しろとかいう政党、候補者は、アホかよ。
1)年収から見た負担
年収800万円というライン引きがあるのでそこを見ると。
全体の約8%程度の人数である、年収800万円以上の面々で、所得税の約60%を負担していることがわかる。
逆を言えば、全体の92%の人間は、所得税の40%しか負担していないという事になる。
これからすると、高所得者は、非高所得者の17.4倍の税負担を強いられていることがわかる。
2)所得から見た負担
所得額からみると。
年収850万円という事は、所得額では620万円くらいになるはずなので。
ちょうどドンピシャの所はないけど、この図表からすれば、高所得者に該当するのは全体の20%程度の人数で。その面々が税額の80%を負担しているくらいになるんじゃないかと、自分なりに線引き推定をしてみた。
すると、8割を占める非高所得者が負担している所得税は、全体の2割程度という事になり。高所得者は非高所得者の16倍、税負担を強いられていることがわかる。
こんなにも、一部の高所得者に負担を強いておいて。
さらに負担を強化しようとか、アホとしか思えない。
どれだけ強欲なんだよ。
計算してみたら、ほんと腹立ってきた。