どくたまの独り言 Part2

どくたまによる、どくたまのための、徒然なる独り言。

自分の存在意義

こないだの当直中。

ちょっと思う所があったので、久しぶりに書いてみる。

 

うちの病院は。

ぼくから見て、奇人と言うか変人と言うか、ド変態と言うか。

バケモノみたいな先生がいっぱい。

 

あ、この「ばけもの」っていうのは、世間一般で言う変態とかお化けとかじゃなくて。

( ゚Д゚)何でそんなこと知ってるんですか?

( ゚Д゚)なんでそんなにやる気があるんですか?

( ゚Д゚)なんでそんなに、高みを目指すんですか?

っていう、そういうの。

 

僕は正直、えらくなるとか、賢くなるとか。

そういう気持ちは全くなくて(少なくとも、自分はそう思ってる)。

日々の仕事をただただこなして。

特殊な事をやる気もなく。

普通の事を普通にやるだけで。

高みどころか、低みで寝そべってぐうたらしたい。

 

そういう気持ちでいっぱいなので。

熱心に学んで働いてる、周囲の先生見てて、

( ゚Д゚)すげぇなぁ。

って、いつも思ってるんです。

 

だから、いい意味で、自分みたいな医者は、この病院では異端。

普通なら、たぶん、他の先生たちのほうが異端なんだろうなって思うけど。

そんな中にいると、自分みたいな普通なのが(何もできない、賢くない、やる気のない)異端になるから、異端ていうのは、ほんと相対だなぁって思ってたんですが。

 

初期研修医の後輩Kさんが。

『なんで先生は、そんな楽しそうに、日々過ごしてるんですか?』

って、この日、まじまじと聞いてきたんですね。

 

基本的に食いしん坊な僕は。

FacebookTwitterなんかに。

自分の楽しかったことを、好き勝手にUPしてますが。

(まぁ、大半はメシな訳ですが)

 

彼女はそういう僕を見て。

加えて、院内でいつものほほんとしている僕を見て。

そう思ったんだそうな。

 

話を聞いてみると。

彼女(Kさん)は、病気のせいで、研修が遅れていて。

いま、それを取り戻すために必死。

超つめこみ教育で、通常以上にあれもこれもと、働いている最中で。

それが正直ツラいと。

こんなにツラければ、研修期間伸ばしてもいいから、もっとのんびりやりたい。

そう思っているのに。

上司連中は「予定通りに研修終わるように頑張れ」と、

色々計画練ってくれてるから。

嬉しいんだけど、ツラいし、どうしたらいいのかって、悩んじゃって。

 

そんな中、僕は日々楽しそうに暮らしてるから。

(ま、僕は僕で大変なんですが。彼女にはそう見えたようで)

どうしたらそんなに楽しくできるんですか?って聞いてみました、と。

 

 

正直僕は、この質問が意外で。

自分にしてみれば、自分で好きなように、日々テケトーに(ま、仕事はちゃんとやりますが)ぐうたら過ごしているだけなので。

自分では、そんなむっちゃ楽しいとかいう気は無かったんですが。

まぁ、言われてみれば、そんな生活してたら、楽しそうに見えるわなって思い直して。

ふんふん( ゚Д゚)って、うなずいた次第。

 

にしても。

最初に書いたとおり。

ぼくから見れば、他の先生連中のほうが、バケモノ揃いなのに。

 

こんな僕を見てくれて。

こんな僕の存在が、彼女にとっての役になったようで。

 

自分、特にめだたず何もせずでいたけれど。

異端に在って、そんな僕が存在意義を見いだせたんだな、とおもって。

 

有難くも嬉しく思った。

そんな最近でした。