どくたまの独り言 Part2

どくたまによる、どくたまのための、徒然なる独り言。

地理の話

COVID-19と呼ばれる、新型コロナウイルス感染症の騒動が、世界中で起こっています。例外にもれず、ウチの病院も、この騒動に巻き込まれていますが。このさなかで、ふと思い出したのが、高校の時に学んだ地理の話でした。

 

自分、地理は大好きで。

こうなるきっかけになったのは、高校1年生の時に地理を教えてくれたM先生のおかげでもあるのですが。

M先生、最初の授業の時にこんなことをいったんですよね。

記憶に頼っているので、一部不正確かもしれませんが。

 

・地理とは、『地上の理(ことわり)』のこと。今を生きる人間には、不可欠な知識。

・そんな『今』は時間の積み重ねの上にある。今を学ぶことは、『なぜこうなったのか?』を考えれば過去につながり、そうした流れを知り今を考えることが未来にもつながる。

・地理の基本は、そういった『移動』にある。人、モノ、お金、知識、時間。なにがしかの『移動』があって、今の社会は形作られている。

・今、なぜそうなったのか。そんな『理(ことわり)』を知り考えることは、これからの人生を過ごすうえで、非常に有益な学問。

・そんな地理を、しっかり学んでほしい。

 

たしか、こんなことをM先生、言ったんですよ。

実際、勉強してみると、そういった複雑なつながりを考えて読み解く地理が面白くて、自分は大好きになったのですが。

今、このコロナ騒動で『外出するな』『移動するな』と、色々自粛自粛の生活をしていると、この地理の事を、ふと思いだしたんです。

 

あれこれ自粛モードで動けない。緊急事態宣言まででた今は、この地理の基本、『移動』が妨げられた状態。これまで延々と『移動』することで生きてきた人類が『移動』を妨げられるって、これは地理的に、いまトンデモナイことが起こっているんだなって。

 

自分、地理学者でもなんでもありませんが。

未曽有の事態って、まさにそうなんだなって。

高校の頃のことをふと思い出す、そんな始業前のひと時でした。