ウナギ大好きです。
あんな旨いモノ、そうそうないと思うのですが。
だからこそ、不味いウナギを食べると、幻滅と言うか、ガッカリしちゃいます。
もう20年近く前の話ですが。
実家を出て一人暮らしをしていた頃。
近所のスーパーで美味しそうなウナギ弁当を見つけて、買ったことがあるんですよね。
もともとウナギは好きだったし。
久々にウナギいいなぁ、、、と思って、買って食べて見たんですが。
へ???
何これ。
これ、本当に鰻なの?
って、ビックリしたんです。
だって。
がちがちのゴムみたいで。ぶよぶよで。ビチャビチャしてて。
出来の悪い焼き魚みたいな味。
いつも食べてた、うなぎ屋さんのかば焼きとは、全然違う。
なんじゃこりゃ!
って。
以来、うなぎはちゃんと専門店で喰うべし!と心に決めていたんですが。
自分の信条として、やっぱりウナギは専門店で喰うのが旨いよね!
という根拠を持つためには。
やはりまた、あの忌まわしいウナギを喰ってみなければ、評価ができない。。。
そんなわけで、ウン十年ぶりに、非専門店のウナギを喰ってみました。
最近評判の、いわゆる『牛丼屋のうなぎ』っていう奴です。
牛丼屋には良く行きますが、先に書いたような『トラウマ』があるので。
これまで鰻を頼んだことは全く無く。
正直、ドキドキ。
で、来ました、うな丼。
見た目は非常にぶ厚い身です。
食べてみると。。。
正直、全く期待していなかったせいもあるんでしょうか。
意外に美味しい。
少なくとも、ウン十年前に、僕がスーパで食べたあのウナギよりは、遙かに美味しい。
これでお値段、1200円程だったら、確かに喰う人、いるんだろうな、そんな心境です。
ですが、、、
やっぱり、『美味しい』というには、ちょっと心から素直にそう思えません。
不味い、とも違う。
『不味くはない』、という表現が、もっとも適確でしょうか。
確かに、身は柔らかです。タレの味も、まぁまぁ。
ですが、やっぱり、食感はダメダメ。ブヨブヨのびちゃんびちゃん。
おそらく、こういう鰻って、かば焼き状態に加工された状態で仕入れられてて。
真空パックとか冷凍になってるものの、温めなおして供されてるもの。
だから、『かば焼き』ですけど、ココでは焼かれていない。
であるが故の、そういった食感な訳で。
やっぱりウナギは専門店がいいなぁと、改めて痛感した次第。
ただ、うなぎが身近になっているという点で、こういう牛丼屋のウナギも否定はできない、少なくとも、昔よりは明らかに旨い、そう思えたのも事実であると同時に。
かくある状況から、こういう鰻しかしらずに育っている面々が少なからずいるはずで。
そんな人たちが、うなぎってこんな程度のモノでしょ、としか知らずに育つのは、すご~く残念んで勿体ないなぁとも思えたわけで。
初めて牛丼屋のウナギを食べて、そんな風に感じた日でありました。
やっぱりウナギは鰻屋さんで食べよ~っと。